特定非営利活動法人 日本X線CT専門技師認定機構

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特定非営利活動法人 日本X線CT専門技師認定機構 設立に当たって
 わが国のX線CT装置保有台数は、現在世界第一位であり全世界の装置数の約30%を占めています。また、近年X線CT装置の進歩は著しく、短時間での全身検査を容易にしたばかりではなく、心臓や消化管など以前は困難であったX線CT検査も可能となり、現代の医療にとって必要不可欠の検査となっています。
 しかし、現状ではCTの検査方法は施設によってばらつきがあり、必ずしも根拠に基づく検査方法が行われているとはいえません。これらの問題を改善するためには、X線CT装置の進歩に伴う複雑化した技術への対応や被ばく線量の管理などの専門性・安全性の担保が必要となります。また、疾患や治療法などに合わせた最適な検査技術を標準化することやCTに関わる新しい技術の有効性などを評価して、専門スキルを広く一般の医療現場へ普及させることも重要となります。
 そのためにこの法人では、医療現場でX線CT装置を使用する診療放射線技師を対象にして、標準医療に対応して臨床現場で活かされる資格となる「X線CT認定技師」と最先端の医療技術開発や検証などのより専門性の高い資格としての「X線CT専門技師」の認定事業をそれぞれ統一基準に基づいて行っていきます。
 今後、このX線CTの専門制度の普及により、標準医療に基づいた画像情報を提供し、専門的でより質の高い検査技術の実践が可能となり、安全で安心な検査の提供が期待できます。また、やや古いデータではありますが、世界の医用放射線検査の全検査件数に対しX線CT検査件数は5%程度ですが、医用放射線検査において受ける集団(被ばく)線量の占める割合はX線CT検査が34%にもなっている(国際放射線防護委員会勧告ICRP Pub.87より)ことを考慮すると、X線CT検査で検査の最適化と適切な被ばく低減措置を行うことは、医療全体の患者被ばくの低減に貢献できると考えています。 加えて、関連学会等と連携し、最先端の医療技術に対応した検査技術の開発・検証・普及・安全を担保することで、X線CT検査の質の向上につながり、医療に対する国民の満足と安心に貢献し、福祉と社会の発展に寄与することができると考えています。

 この法人の設立に当たっては、日本放射線技術学会、日本放射線技師会、日本医学放射線学会からの代表が参画し、多職種からなる第三者機関として公正で公益事業を展開できる特定非営利活動法人(NPO法人)として活動していきます。

 今後とも皆様のご協力とご支援をお願いいたします。

平成23年10月
特定非営利活動法人 日本X線CT専門技師認定機構
代表理事 井田義宏

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